猫は1匹飼いと多頭飼い、どちらがいい?|それぞれのメリット・デメリット

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「猫って、1匹だけだと寂しくないのかな?」

「留守番が多いから、もう1匹いた方がいい?」

「今いる猫に、お友達を迎えてあげたい」

猫と暮らしていると、そんなふうに2匹目のお迎えを考えることがあるかもしれません。

SNSなどで、2匹の猫がくっついて眠ったり、一緒に遊んだりしている姿を見ると、

「多頭飼いっていいなぁ」

と思いますよね。

もちろん、相性の良い猫同士が一緒に遊んだり、毛づくろいをしたり、寄り添って眠ったりすることもあります。

でも猫の場合、特に覚えておきたいことがあります。

それは、

「猫だから、猫のお友達がいた方が幸せ」とは限らない

ということ。

猫にはそれぞれ性格があり、ほかの猫との関わり方や心地よい距離も違います。

1匹でのんびり暮らすのが好きな猫もいれば、ほかの猫と一緒に過ごすことを楽しめる猫もいます。

今回は、猫の1匹飼いと多頭飼い、それぞれのメリット・デメリットと、先住猫がいる家庭で新しい猫を迎えるときに考えたいことについて見ていきましょう。

目次

猫は1匹だと寂しいの?

猫を1匹で飼っていると、

「人間が留守の間、ひとりぼっちでかわいそうかな?」

と心配になることがあります。

でも、猫が1匹で暮らしているからといって、必ずしも寂しいとは限りません。

猫はそれぞれ性格が違います。

人と一緒にいることが大好きな猫。

ほかの猫と遊ぶのが好きな猫。

自分の好きな場所で静かに過ごしたい猫。

ほかの猫が近づくこと自体を好まない猫もいます。

だから、

「1匹=かわいそう」
「2匹以上=寂しくなくて幸せ」

とは単純に考えない方がよいでしょう。

大切なのは頭数ではなく、

その猫が安心して、自分らしく過ごせる環境があるかどうか。

まずはそこから考えてみたいですね。

猫を1匹で飼うメリット

1.その子のペースを大切にしやすい

1匹飼いなら、家の中の生活スペースを基本的にその猫だけで使うことができます。

お気に入りの窓辺。

いつものベッド。

飼い主の隣。

静かに眠れる場所。

ほかの猫との関係を気にせず、自分の好きな場所で自分のペースで過ごしやすいのは、1匹飼いのメリットの一つです。

特にほかの猫との関わりをあまり好まない猫にとっては、1匹だからこそ安心できる生活もあります。

2.飼い主が1匹とじっくり向き合える

遊ぶ時間。

ブラッシング。

爪切り。

健康チェック。

そして何でもないときに、一緒にのんびり過ごす時間。

1匹飼いなら、その子の性格や好みをじっくり知ることができます。

初めて猫を飼う人にとっても、まず1匹との生活を経験することで、猫との暮らし方を少しずつ覚えていきやすいでしょう。

3.体調の変化に気づきやすい

多頭飼いになると、

「この吐いた跡、どの子だろう?」

「トイレを使ったのはどっち?」

「ごはんを残したのは?」

と分かりにくくなることがあります。

1匹なら、食事量や排泄などの変化を把握しやすくなります。

猫は体調の悪さを分かりやすく表に出さないこともあります。

だからこそ、普段から

「この子のいつもの状態」

を知っておくことは、とても大切です。

4.費用やお世話の負担を抑えやすい

猫との生活にも、

  • フード
  • 猫砂
  • ワクチンや健康診断
  • 動物病院の診療費
  • 爪とぎやキャットタワーなどの用品
  • ペットホテルやシッター
  • ペット保険を利用する場合の保険料

など、さまざまな費用がかかります。

多頭飼いになれば、必要になる費用も増えていきます。

将来、病気や介護が必要になる可能性まで考えると、無理なく最後までお世話できる頭数にすることが大切です。

猫を1匹で飼うデメリット・注意したいこと

1匹飼いだからといって、特別な問題があるわけではありません。

ただし室内飼育の場合、猫が退屈せず、その猫らしい行動ができる環境を作ってあげることは大切です。

例えば、

高いところへ上れる場所。

安心して隠れられる場所。

爪とぎ。

おもちゃ。

外を眺められる場所。

そして飼い主と遊ぶ時間。

「ほかの猫がいないからかわいそう」と考えるより、

1匹でも心地よく過ごせる環境を作れているか

を考えてみましょう。

猫を多頭飼いするメリット

1.相性が良ければ猫同士の関わりが生まれる

相性の良い猫同士なら、一緒に遊んだり、追いかけっこをしたり、毛づくろいをしたりすることがあります。

寒い日には、くっついて眠る姿が見られることも。

そんな姿は、多頭飼いならではの魅力でしょう😊

特に、もともと一緒に育ったきょうだい猫など、すでに良い関係ができている猫たちを一緒に迎えるケースもあります。

ただし、

一緒に暮らせば必ず仲良しになるわけではありません。

ここは忘れないようにしたいところです。

2.猫同士で刺激を受けることがある

遊んでいる猫を見て、もう1匹も遊び始める。

新しい場所を探索している猫につられて、もう1匹も興味を示す。

そんなふうに、猫同士がお互いから刺激を受けることもあります。

ただし、これもすべての猫に当てはまるわけではありません。

ほかの猫の存在そのものが負担になる子もいます。

だから、

「2匹なら勝手に遊んでくれるから楽」

と考えて多頭飼いを始めるのはおすすめできません。

多頭飼いになっても、それぞれの猫との関わりは必要です。

3.それぞれ違う個性を楽しめる

甘えん坊なのに抱っこは嫌い。

クールに見えて実は寂しがり屋。

とにかく食いしん坊。

遊ぶことが大好き。

同じ猫でも性格は本当にさまざまです。

複数の猫と暮らすことで、それぞれ違った個性や関係に出会えるのも、多頭飼いの楽しさの一つでしょう。

猫を多頭飼いするデメリット・注意点

1.猫同士の相性が合わないこともある

多頭飼いで特に大切なのが、猫同士の相性です。

人間が、

「この子なら絶対お友達になれる!」

と思っても、猫たち自身がそう思ってくれるとは限りません。

同じ部屋にいることがストレスになる。

近づかれると逃げる。

威嚇する。

追いかけ回す。

トイレや食事場所へ行きにくくなる。

そんな問題が起きることもあります。

「猫同士なんだから、そのうち慣れる」

と決めつけず、猫たちの様子をよく見る必要があります。

2.猫の数だけ「安心できる場所」を考える必要がある

猫は、

「嫌だったらちょっと離れよう」

と思ったときに逃げられる場所があることも大切です。

高い場所。

隠れられる場所。

静かに眠れる場所。

別の部屋。

など、猫同士が距離を取れる環境を用意してあげましょう。

特に多頭飼いでは、

同じ部屋に全員集まっていることが幸せとは限りません。

それぞれが好きな場所で安心して過ごせることも、とても大切です。

3.トイレ問題も考えておこう

猫の多頭飼いでは、トイレの数や置き場所も重要になります。

「2匹なんだから、大きなトイレを1個置けばいい」

とは限りません。

ほかの猫がいることでトイレへ行きにくくなったり、特定の猫が使っているトイレを避けたりすることもあります。

一般的には、猫のトイレは「猫の頭数+1個」が一つの目安としてよく紹介されています。

ただし、単に数だけ増やせばよいのではなく、猫が安心して使える場所へ分散して設置することも大切です。

家の広さや猫たちの関係を見ながら調整していきましょう。

4.誰が食べたのか分かりにくくなることもある

多頭飼いになると、

「あれ?こっちのごはんまで食べたの誰?😅」

ということも起こります。

特に年齢や健康状態によってフードが違う場合には注意が必要です。

療法食を食べている猫。

シニア用フードの猫。

子猫用フードの猫。

食べる量を管理する必要がある猫。

こうした猫たちが一緒に暮らす場合には、食事場所を分けるなど、それぞれが必要な食事を取れる工夫が必要になることがあります。

5.費用もお世話も増える

猫が2匹になれば、かわいさも増えます。

しかし当然、

守る命も2匹になります。

フード。

猫砂。

病院代。

予防や健康管理。

ペットホテルやシッター。

そして将来の介護。

特に年齢の近い猫を複数飼っている場合には、シニア期や介護の時期が重なる可能性もあります。

今だけではなく、10年後、15年後もお世話を続けられるかという視点も持っておきたいですね。

先住猫がいる家庭で2匹目を迎える前に考えたいこと

さて、ここからは今回の記事でも特に大切なところです。

「もう1匹猫を迎えたい!」

と思ったとき、

新しく迎える猫のことだけでなく、

すでに暮らしている先住猫のことも考えてみましょう。

先住猫にとっては、昨日まで自分だけの生活空間だった場所に、突然知らない猫がやってくることになります。

人間にとっては嬉しい「新しい家族」でも、先住猫にとっては大きな環境変化です。

1.先住猫はほかの猫との生活を好みそう?

これまでほかの猫と暮らした経験があるのか。

ほかの猫を見たときに、どんな反応をするのか。

年齢や性格はどうか。

もちろん、それだけで相性を判断することはできません。

でも、

「うちの子は、ほかの猫との生活をどう感じるタイプだろう?」

と考えることは大切です。

特に長い間1匹で暮らしてきた猫の場合、新しい猫が加わることが大きなストレスになる可能性も考えておきましょう。

2.「寂しそうだから2匹目」は一度考えてみる

仕事へ行くとき、

玄関までついてくる。

帰宅すると甘えてくる。

そんな姿を見ると、

「私がいない間、寂しいんじゃないかな……」

と思ってしまいますよね。

でも、

2匹目を迎えれば寂しさが必ず解消されるわけではありません。

むしろ猫によっては、

「知らない猫が私の家にいるんですけど!?😾」

となる可能性もあります😂

留守番が心配なのであれば、まず現在の生活環境や遊び、飼い主との関わり方などを見直してみましょう。

「寂しそう=猫をもう1匹」

とすぐに結びつけないことも大切です。

新しい猫との対面は急がない

新しい猫を迎えた日。

人間としては、

「ほら!今日から家族だよ~💕」

と紹介したくなるかもしれません。

でも猫たちにとっては、そんな事情は分かりません🤣

新しく迎えた猫と先住猫は、最初から同じ空間へ放して対面させるのではなく、別々の空間から少しずつ慣らしていく方法が一般的です。

まずは新入り猫が安心して過ごせる部屋やスペースを作る。

それぞれが落ち着いて生活できるようにする。

そのうえで、お互いの存在や匂いに少しずつ慣れてもらいます。

直接会わせる段階になっても、猫たちの反応を見ながら無理なく進めましょう。

焦って距離を縮めようとするより、

猫たちのペースで進めること。

これが大切です。

ごはん・水・トイレ・寝床を無理に共有させない

多頭飼いになると、

「仲良く同じお皿で食べてる💕」

なんて姿に憧れるかもしれません。

でも、猫にとって大切なのは写真映えではありません😂

それぞれが安心して、

食べる。

飲む。

排泄する。

眠る。

ことができる環境です。

必要に応じて、

  • 食事場所を分ける
  • 水飲み場を複数作る
  • トイレを複数設置する
  • 寝床を複数用意する
  • 高い場所や隠れ場所を作る

など、それぞれの猫が選べる環境を作ってあげましょう。

「仲良くならない=失敗」ではない

これ、猫の多頭飼いではぜひ覚えておきたいことです。

SNSで見るような、

🐱💕🐱

いつも一緒。
一緒に寝る。
お互い毛づくろい。

そんな関係になったら、もちろん嬉しいですよね。

でも、

そこまで仲良くならなかったからといって、多頭飼いが失敗とは限りません。

一緒には寝ない。

遊びもしない。

でも、お互い必要以上に干渉せず、それぞれ好きな場所で穏やかに暮らしている。

そんな関係だってあります。

猫同士に、

「家族なんだから仲良くしなさい!」

と人間の理想を押しつける必要はありません。

お互いがストレスなく同じ家で暮らせているなら、

「適度な距離を保ちながら平和に共存する」

という関係も、一つの形です。

多頭飼いを始める前にチェックしたいこと

「もう1匹迎えたいな」と思ったら、一度確認してみましょう。

  • 複数の猫が暮らせる広さや環境があるか
  • 猫同士が距離を取れる場所を作れるか
  • トイレや食事場所などを複数用意できるか
  • 将来まで含めて費用を負担できるか
  • それぞれの健康管理ができるか
  • 病気や介護が重なっても対応できそうか
  • 災害時にすべての猫を連れて避難できるか
  • 自分に何かあったとき、全頭をお願いできる人や方法があるか

そして先住猫がいるなら、

「今いるこの子にとって、新しい猫を迎えることは無理のない変化だろうか?」

ということも考えてみましょう。

人間が「もう1匹欲しい」と思ってから考え始めても、迎えるかどうかを決めるまで急ぐ必要はありません。

猫を複数迎える場合も、それぞれの性格や健康状態に配慮し、最後まで責任を持って飼育できる環境を整えることが大切です。多頭飼育を含むペットの適正な飼育については、環境省「人、動物、地域に向き合う多頭飼育対策ガイドライン~社会福祉と動物愛護管理の多機関連携に向けて~」でも情報が公開されています。

1匹飼いと多頭飼い、結局どちらがいい?

1匹でのんびり暮らす猫。

相性の合う猫同士で暮らす猫。

どちらにも、それぞれの良さがあります。

だから、

「猫は1匹だとかわいそう」

とも、

「多頭飼いなら猫同士で遊ぶから楽」

とも言い切れません。

猫の性格。

年齢。

これまでの生活。

住環境。

飼い主がお世話できる時間や経済的な余裕。

そして先住猫がいる場合には、その子との相性。

いろいろなことを含めて、

「この家庭、この猫にとってどんな暮らしが心地いいだろう?」

と考えて決めることが大切です。

まとめ|猫にとって心地よい「距離」を大切に

多頭飼いというと、

2匹並んで眠ったり、一緒に遊んだりする姿を想像するかもしれません。

もちろん、そんな関係になれる猫たちもいます。

でも猫との暮らしで大切なのは、

人間が思い描く「仲良し家族」の形に猫たちを合わせることではありません。

1匹でのんびり暮らすのが好きな猫もいる。

ほかの猫と一緒に過ごすのが好きな猫もいる。

同じ家にはいるけれど、それぞれ好きな場所で過ごしたい猫たちもいる。

どれが正解ということではありません。

もし2匹目を迎えたいと思ったら、

「新しい猫を飼いたい」という自分の気持ちと一緒に、「今いるこの子はどう感じるだろう?」という視点も持ってみる。

そして新しい猫を迎えたら、仲良くなることを急がず、それぞれが安心できる場所を作ってあげる。

1匹でも、多頭でも。

猫たちが自分のペースで安心して暮らせること。

それが、その家庭に合った猫との暮らしなのだと思います。

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この記事を書いた人

もふもふカフェ店主のIcchiです。
猫との暮らしを長く経験してきた店主が、犬や猫との毎日に役立つ情報や、「こんなの欲しかった!」と思える便利グッズをご紹介しています。

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