保護犬・保護猫を迎える前に知っておきたいこと|家族になるための準備と注意点

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「保護犬や保護猫を家族に迎えたい」

そう考えたことがある方も多いのではないでしょうか。

新しい家族を待っている犬や猫に、安心して暮らせる場所を作ってあげたい。

とても素敵な選択肢のひとつだと思います。

でも、犬や猫との暮らしは、迎えたその日だけではありません。

ごはんを用意したり、トイレを掃除したり、病院へ連れて行ったり。

元気いっぱいの時期もあれば、病気になることも、やがて年を取って介護が必要になることもあります。

だからこそ、保護犬・保護猫を迎える前に一度、

「今の暮らしの中で、この子と最後まで一緒に暮らしていけるかな?」

と考えてみることが大切です。

今回は、保護犬・保護猫を迎える前に確認しておきたいことを、一緒に見ていきましょう。

目次

保護犬・保護猫を迎えることは「家族が増える」ということ

保護犬・保護猫というと、

「かわいそうだから助けてあげたい」

という気持ちがきっかけになることもあるでしょう。

もちろん、その優しい気持ちはとても大切です。

ただ、実際に迎えるとなれば、その日から始まるのは日々の生活です。

環境省も、ペットを飼うことはその一生に責任を持つことであり、飼う前に本当に飼い続けられるかを家族みんなで話し合うよう呼びかけています。

「助けてあげたい」という気持ちと同じくらい、

「一緒に暮らしていけるだろうか」

という視点も持っておきたいですね。

迎える前に確認しておきたい7つのこと

1.今の住まいで本当に飼える?

まず確認したいのが住環境です。

賃貸住宅や集合住宅では、ペット不可の場合もあります。

「小型犬なら大丈夫だと思っていた」
「猫なら室内だから問題ないと思っていた」

と自己判断せず、賃貸契約や管理規約を確認しておきましょう。

ペット可でも、飼育できる頭数や大きさなどに条件が設けられている場合があります。

脱走防止対策やケージ・トイレ・食事場所など、その子が安心して過ごせるスペースを確保できるかも考えておきたいポイントです。

2.家族みんなが迎えることに賛成している?

家族で暮らしている場合、誰か一人だけが

「飼いたい!」

と思っていても、実際の生活では家族全員に少なからず影響があります。

誰がごはんをあげる?

犬なら誰が散歩に行く?

トイレ掃除は?

病院へ連れて行くのは?

旅行するときはどうする?

こうしたことを、迎える前に話し合っておくことが大切です。

特に、

「基本的には誰がお世話の責任を持つのか」

は曖昧にしない方がよいでしょう。

「誰かがやると思っていた」が積み重なると、人にもペットにも負担になってしまいます。

※このテーマは後日「ペットのお世話は誰がする?家族で考えたい役割分担」として詳しく取り上げる予定です。

3.毎日のお世話に使える時間はある?

犬や猫との暮らしには、毎日のお世話があります。

食事や水の交換、トイレの掃除、遊びやコミュニケーション。

犬の場合は散歩も必要になります。

仕事が忙しい日も、疲れている日も、雨の日もあります。

だから、

「時間がある日にお世話できるか」ではなく、「忙しい日でも続けられるか」

を考えてみるのがおすすめです。

一人暮らしの場合には、仕事中の留守番時間や、自分が病気・入院したときに代わりに世話をしてくれる人がいるかなども考えておきたいところです。

4.毎月かかるお金について考えてみる

犬や猫との生活には当然ながら費用もかかります。

たとえば、

  • 毎日のフード
  • トイレ用品
  • ペットシーツや猫砂
  • 首輪やハーネス
  • ケージやキャリーケース
  • ワクチンや健康診断などの医療費
  • トリミングなどのお手入れ
  • 冷暖房などの光熱費

など。

さらに、病気やケガによって予想していなかった医療費が必要になることもあります。

「最初に必要な費用」だけでなく、

これから何年も続いていく生活費として考えること

が大切です。

5.留守番や旅行のときはどうする?

犬や猫を迎えると、長時間家を空けるときのことも考えておく必要があります。

仕事で帰宅が遅くなる日や旅行だけでなく、自分自身が突然病気になったり、入院したりする可能性もあります。

そんなとき、

「自分がお世話できなくなったら、誰に頼めるだろう?」

と考えてみましょう。

家族や親族、友人など頼れる人がいるか、ペットホテルやペットシッターなどを利用できるか。

特に一人暮らしの場合は、もしものときに備えて、あらかじめ考えておくと安心です。

※一人暮らしでペットを迎える際の注意点については、別の記事でも詳しく取り上げる予定です。

6.今いるペットとの相性は大丈夫?

すでに犬や猫などと暮らしている場合、新しく迎える子だけでなく、先住ペットのことも考える必要があります。

犬や猫にもそれぞれ性格があり、

「同じ犬同士なら大丈夫」
「猫はもう一匹いた方が寂しくないはず」

とは限りません。

新しく迎えた子との生活が、先住ペットにとって大きなストレスになることもあります。

保護団体などから迎える場合は、先住ペットがいることを事前に伝え、相性や迎え方について相談してみましょう。

場合によっては、トライアル期間を設けている譲渡元もあります。

新しい子だけでなく、今一緒に暮らしている子の幸せも考える。

多頭飼いでは、とても大切な視点です。

7.これから先も一緒に暮らしていける?

そして最後に考えておきたいのが、数年後、十数年後の暮らしです。

犬や猫も年を取ります。

自分自身や家族の生活も、今とずっと同じとは限りません。

転職や引っ越し、結婚、出産、家族の介護など、生活環境が変わることもあります。

未来をすべて予測することはできません。

それでも、

「生活が変わったときにも、この子と暮らし続けるために何が必要だろう?」

と一度考えておくことはできます。

迎える瞬間だけではなく、年を重ねたその先まで。

その子の一生と付き合っていくことも、家族に迎えるということの一部です。

保護犬・保護猫だからこそ確認しておきたいこと

保護犬や保護猫には、それぞれ違った背景があります。

以前は家庭で暮らしていた子もいれば、飼い主が分からない状態で保護された子もいます。

そのため、譲渡元から分かる範囲で、

  • 推定年齢
  • 健康状態
  • ワクチンなどの医療状況
  • 不妊・去勢手術の状況
  • 性格や苦手なこと
  • 人や他の動物への反応
  • トイレなど現在の生活状況

について聞いておきましょう。

そして大事なのは、

「自分が飼いたいタイプの子」だけではなく、「自分の生活と相性のよい子」を考えること。

たとえば留守番の多い家庭、小さな子どもがいる家庭、先住犬や先住猫がいる家庭など、暮らす環境によって相性は変わります。

譲渡元と相談しながら考えていきましょう。

最初からすぐに仲良くなれるとは限らない

新しい家にやってきた犬や猫にとって、そこは知らない場所です。

知らない匂い。

知らない音。

知らない人。

人間側は、

「今日から家族だよ!」

と嬉しくても、犬や猫からすると、

「ここはどこ?この人たちは誰?」

という状態かもしれません。

特にその子の性格や経験によっては、新しい環境に慣れるまで時間が必要なことがあります。

最初からたくさん触ろうとしたり、無理に抱っこしたりせず、その子の様子を見ながら安心できる環境を作っていきましょう。

「早く仲良くならなくちゃ」と焦らず、

その子のペースを待つことも、家族になるための時間。

そんなふうに考えられるといいですね。

脱走・迷子対策も迎える前から考えておこう

新しい環境に慣れていない時期は、思わぬところから外へ出てしまう可能性も考えておきたいところです。

玄関や窓、ベランダなどを確認し、必要に応じて脱走防止対策を準備しましょう。

環境省は、迷子や盗難の防止、迷子になった際に飼い主を見つけやすくするため、所有者を明らかにする措置の重要性を示しています。

猫については、病気や事故の防止、周辺環境への配慮などの観点から屋内飼養に努めることが国の基準にも示されています。

この「猫は完全室内飼育がいいの?」については、それだけで大きなテーマなので、別の記事で詳しく取り上げたいと思います。

マイクロチップが入っているか確認しよう

保護犬・保護猫を譲り受ける際には、マイクロチップについても確認しておきましょう。

すでにマイクロチップが装着され、国のデータベースに登録されている犬や猫を譲り受けた場合、新しい飼い主は**自分の情報への「変更登録」**を行う必要があります。

その際には、前の所有者や譲渡元から渡される「登録証明書」が必要になります。

「マイクロチップが入っているから大丈夫」ではなく、

登録されている飼い主情報も自分に変更する

ところまで忘れずに確認しましょう。

犬と猫のマイクロチップ情報登録について|環境省

犬を迎えたら必要な手続きも確認しよう

犬の場合には、狂犬病予防法に基づく手続きがあります。

犬の飼い主には原則として、

  • 市区町村への飼い犬の登録
  • 年1回の狂犬病予防注射
  • 鑑札・注射済票の装着

が義務付けられています。

なお、マイクロチップ情報と犬の登録を連携する特例制度に参加している市区町村では扱いが異なる場合があります。

実際の手続きについては、住んでいる市区町村の案内を確認してください。

犬の登録・狂犬病予防注射について|厚生労働省

「今」だけではなく、数年後の暮らしも想像してみる

犬や猫も年を取ります。

迎えたときは元気いっぱいでも、いつかシニア期がやってきます。

若い頃には簡単にできていたことが難しくなったり、通院が増えたり、生活環境を変える必要が出てきたりすることもあるでしょう。

だからこそ、

今飼えるか?

だけではなく、

この先も一緒に暮らしていけるか?

まで少し想像してみてほしいと思います。

環境省も、適正飼養とともに終生飼養を飼い主に求めています。

もちろん未来のことをすべて予測することはできません。

それでも、「年を取ったときのことまで考えて家族に迎える」という意識を持っているだけでも、準備できることは増えていくはずです。

※犬や猫のシニア期については、後日「犬や猫にも老いがくる。シニアになると暮らしはどう変わる?」で詳しく取り上げます。

まとめ|「かわいい」のその先まで、一緒に暮らせるか考えてみよう

保護犬や保護猫を迎えることは、新しい家族との暮らしを始めることです。

だからこそ、迎える前には、

  • 今の住環境で飼えるか
  • 家族みんなが納得しているか
  • 毎日お世話する時間があるか
  • 継続して必要な費用を負担できるか
  • その子の性格や健康状態を理解できるか
  • 脱走・迷子への対策ができるか
  • 年を取ってからも一緒に暮らしていけるか

などを、一度ゆっくり考えてみてください。

全部を完璧に準備しなければ家族になれない、ということではありません。

でも、

「かわいいから迎えたい」から、
「この子と一緒に暮らしていきたい」へ。

そこまで考えてから迎えることが、新しい家族との暮らしの大切なスタートになるのではないでしょうか。

もふもふカフェではこれからも、犬や猫との毎日をちょっとラクに、もっと楽しくするための情報をお届けしていきます🐾☕

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