猫は完全室内飼育?外飼い?猫と安全に暮らすために考えたいこと

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猫と暮らし始めると、一度はこんなことを考える人もいるのではないでしょうか。

「ずっと家の中だけで暮らしていて、猫は退屈じゃないのかな?」

「外に出たそうにしているけれど、出してあげた方がいい?」

窓辺に座って外を眺めていたり、玄関が開いた瞬間に興味津々で外を見ていたりすると、

「少しくらい外に出してあげた方が幸せなのかな?」

と思うこともありますよね。

私自身、以前一緒に暮らしていた猫たちは、ときどき外へ出していました。

けれど、実際に猫が長期間帰ってこなくなった経験もあります。

今振り返ると、外には猫にとって楽しい刺激がある一方で、飼い主には見えない危険もたくさんあるのだと思います。

今回は、猫の完全室内飼育と外飼いについて、私自身の経験も交えながら考えてみたいと思います。

目次

今は「完全室内飼育」が基本

昔は、猫が家と外を自由に行き来している光景も珍しくありませんでした。

家でごはんを食べて、

「ちょっとパトロール行ってきます🐈」

とばかりに外へ出かけ、しばらくすると何事もなかったように帰ってくる。

そんな猫もたくさんいました。

でも現在は、猫はできるだけ室内で飼うことが推奨されています。

環境省も、交通事故や猫同士の争いによるケガ、感染症などの危険から猫を守るため、室内飼育を勧めています。環境省_kangaeyou07

さらに外での排泄や鳴き声、ゴミを荒らすといった行動が、知らないうちに近所の人を困らせてしまうこともあります。

猫自身の安全だけでなく、周囲とのトラブルを防ぐ意味でも、これから猫を迎えるなら完全室内飼育を基本に考えるのがよいでしょう。

外には猫にとってさまざまな危険がある

自由に外を歩いている猫を見ると、とても楽しそうに見えることがあります。

でも、外の世界には飼い主がコントロールできないことがたくさんあります。

交通事故

家の周りしか歩かない猫でも、道路へ出れば車や自転車などと接触する可能性があります。

「いつもちゃんと帰ってくるから大丈夫」

と思っていても、事故は予測できません。

猫同士のケンカやケガ

外にはほかの猫もいます。

縄張りをめぐってケンカになり、噛まれたり引っかかれたりすることもあります。

傷が小さく見えても、あとから腫れたり化膿したりする場合もあります。

感染症や寄生虫

ほかの猫との接触などによって、感染症にかかる可能性もあります。

環境省も屋外飼育のリスクとして、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)や猫白血病ウイルス感染症などを挙げています。環境省_宣誓!無責任飼い主0宣言!!

迷子や思わぬ事故

大きな音に驚いて逃げてしまったり、知らない場所へ入り込んで帰れなくなったりすることもあります。

外へ自由に出られるということは、飼い主の目が届かない場所で何が起こるか分からないということでもあります。

わが家の猫が22日間帰ってこなかった話

わが家では、姉妹の猫を2匹飼っていました。

女の子でも若い頃はとても元気。

外へ出たそうにしている時は、ときどき出していました。

とはいっても、遠くへ旅に出るというより、

「ちょっと家の周りをパトロールしてきます🐈」

という感じ。

気が済むとちゃんと帰ってきていました。

特に元気だった一匹は、外からいろいろな「お土産」を持って帰ってくることも。

虫だったり、スズメだったり……。

そして一度、ネズミをくわえて帰ってきたことがあります。

そのときは、

「ギャーーーーーー!!どっかに行ってーーー!!」

と家族で大騒ぎになりました(笑)。

今となっては笑える思い出なのですが、その子が一度だけ、本当に帰ってこなくなったことがあります。

「いつも帰ってくる」が、ある日突然帰ってこない

最初は、

「そのうち帰ってくるだろう」

と思っていました。

ところが一日経っても帰ってこない。

二日経っても帰ってこない。

家族と手分けして毎日のように探しました。

一週間ほど経った頃には、

「もしかしたら保健所などに保護されているんじゃないか!?」

「もしも誰も引き取りに来ないからって殺処分されてたらどうしよう!!」

と心配になり、確認にも行きました。

それでも見つかりません。

日が経つにつれて、

「もう帰ってこないのかもしれない……」

と、半ば諦めかけていました。

22日後の朝、「にゃあ……」

それから22日後。

朝早く起きて、庭に面した掃き出し窓を開け、外の空気を入れていました。

すると外から、

「にゃあ……」

とか細い声が聞こえました。

見ると――

いなくなっていた猫が、とことこと歩いて家の中へ入ってきたんです。

家族全員を起こしました(笑)。

「帰ってきたーーーー!!」

もう、それだけでも大騒ぎ。

ただ、よく見るとかなり痩せていました。

もともと首輪をしていたのですが、痩せたことで首輪がゆるくなったのでしょう。

どこかに引っかかったのか、片方の前足が首輪をくぐってしまい、首輪がたすき掛けのような状態になっていました。

脇の下には傷があり、少し血も出ていました。

その日の朝一番で動物病院へ。

幸い、無事に家へ帰ってきてくれたからこそ、今では

「22日で帰ってくるって……猫だからか!」

なんて笑い話にできます。

でも、いなくなっていた22日間は本当に心配でした。

そしてこの経験から、

「いつも帰ってくるから大丈夫」とは限らないんだ

ということを実感しました。

「外に出られない猫はかわいそう」なの?

完全室内飼育について考えるとき、

「ずっと家の中だけなんて、猫がかわいそうじゃない?」

と思う人もいるかもしれません。

でも、猫にとって大切なのは、必ずしも「外へ自由に出られること」ではありません。

室内でも、猫らしい行動ができる環境を用意してあげることはできます。

高いところへ登れる場所をつくる

猫は高い場所を好みます。

キャットタワーや家具など、安全に上り下りできる場所があると、室内でも立体的に動くことができます。

外を眺められる場所をつくる

窓辺は猫にとって人気スポット。

外を歩く人や鳥、揺れる木などを眺めることも、猫にとって刺激になります。

ただし、窓を開ける場合は網戸を過信せず、脱走しないよう十分注意しましょう。

遊ぶ時間をつくる

猫じゃらしやボールなどを使って遊ぶことも大切です。

猫によって好きな遊び方は違うので、

「この子は何に食いつくかな?」

と試してみるのも楽しいですよ。

一匹で過ごせる場所も用意する

猫はいつでも飼い主と一緒にいたいとは限りません。

静かに眠れる場所や隠れられる場所など、誰にも邪魔されず過ごせる場所も用意してあげましょう。


完全室内飼育でも「脱走対策」は必要

「うちは完全室内飼育だから迷子にはならない」

と思っていても、油断はできません。

玄関を開けた瞬間に飛び出したり、窓や網戸から出てしまったり、災害など予想外の出来事で逃げてしまう可能性もあります。

環境省も、室内飼育の猫でも開いた窓やドアからの脱走などに備えて、所有者が分かるようにしておくことを勧めています。環境省_kangaeyou07

玄関や窓、ベランダなど、

「ここから出る可能性はないかな?」

と猫目線で一度家の中を確認してみるのがおすすめです。

脱走防止柵や窓用フェンスなどを利用する方法もあります。

迷子札やマイクロチップも考えておこう

そして、万が一外へ出てしまった場合に備えて、飼い主が分かるようにしておくことも大切です。

迷子札などは見ただけで連絡先が分かるメリットがあります。

一方、首輪などは外れてしまう可能性があります。

実際、わが家の猫も家出中に痩せ、首輪がずれてしまいました。

環境省では、首輪や迷子札などに加えて、脱落しにくいマイクロチップなどを併用することも推奨しています。環境省_動物が自己の所有に係るものであることを明らかにするための措置について

「外へ出さないから必要ない」と考えるのではなく、

もしものときに家へ帰ってくるための備え

として考えてみてもよいでしょう。

もし猫がいなくなってしまったら

万が一猫がいなくなったら、

「そのうち帰ってくるかも」

と長く待つのではなく、できるだけ早く探し始めましょう。

環境省も、迷子になった場合は速やかに捜索を始め、地域の保健所や動物管理センター、警察、動物病院などへ連絡するよう案内しています。環境省_迷子にさせてしまったら【収容動物検索サイト】

写真があれば、探す際にも役立ちます。

わが家の猫は幸運にも22日後、自分で帰ってきました。

でも、すべての猫が同じように帰ってこられるとは限りません。

だからこそ、

「いなくならないための対策」と「いなくなったときの備え」

の両方を考えておくことが大切なのだと思います。

外へ出す・出さないよりも「安全に暮らせるか」を考えよう

私が猫と暮らしていた頃は、ときどき外へ出すことがわが家の日常でした。

家の周りをパトロールして、満足したら帰ってくる。

ときには、とんでもない「お土産」を持ってくる(笑)。

そんな思い出も含めて、私にとっては大切な猫との暮らしの一部です。

だから、昔の飼い方そのものを否定したいとは思いません。

ただ、22日間帰ってこなかった経験をした今、

もしこれから新しく猫を迎えるなら、私は完全室内飼育を選ぶと思います。

外へ行けるかどうかではなく、

その子が安心して眠れて、

遊べて、

ごはんを食べられて、

そして毎日無事に家にいてくれること。

猫との暮らしで一番大切なのは、そんな「安全に帰る場所がある毎日」なのかもしれません。

まとめ|猫が安心して暮らせる環境をつくろう

猫にとって外の世界には、たくさんの刺激があります。

でも同時に、交通事故やケガ、感染症、迷子など、飼い主には防ぎきれない危険もあります。

だからこそ、これから猫を迎えるなら、完全室内飼育を基本にしながら、室内でも猫らしく過ごせる環境を整えてあげることが大切です。

キャットタワーに登ったり。

窓から外を眺めたり。

お気に入りのおもちゃを追いかけたり。

安心できる場所で、気持ちよさそうに眠ったり。

そんな何気ない毎日を、できるだけ長く一緒に過ごしていきたいですね。

猫の適切な飼育については、環境省でも詳しい情報が公開されています。

環境省「飼う前も、飼ってからも考えよう」猫の飼い主が守るべきこと

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この記事を書いた人

もふもふカフェ店主のIcchiです。
猫との暮らしを長く経験してきた店主が、犬や猫との毎日に役立つ情報や、「こんなの欲しかった!」と思える便利グッズをご紹介しています。

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